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千田洋幸著『読むという抗い 小説論の射程』


2020年9月30日 溪水社刊 296頁 2500円+税


Ⅰ 〝語り〟への抵抗と異化 
読むことの差別――島村藤村『破戒』―― 
過去を書き換えるということ――夏目漱石『門』における記憶と他者―― 
転位する語り――森鷗外『雁』―― 
自壊する「女語り」――太宰治「千代女」の言説をめぐって―― 
自己物語の戦略――中島敦「山月記」を読み直す―― 

Ⅱ 社会的・文化的文脈のなかで 
モデル問題、受難から策略へ――島崎藤村の場合―― 
告白・教室・権力――『破戒』の構図―― 
戦争と自己犠牲のディスクール――宮沢賢治「烏の北斗七星」―― 
哄笑する〝細部〟――島田雅彦『ロココ町』―― 

Ⅲ ジェンダー/セクシュアリティへの視点 
「作者の性」という制度――宮本百合子『伸子』とフェミニズム批評への視点―― 
性/「書く」ことの政治学――島崎藤村『新生』における男性性の戦略―― 
氾濫―反乱するシニフィアン――有島武郎『或る女』の物語言説をめぐって―― 
父=作者であることへの欲望――島崎藤村「嵐」の自伝性を読む―― 

Ⅳ テクストを生きる――ロラン・バルトとエクリチュールの理念―― 
読むことの偶発性・一回性・有限性
  ――ロラン・バルト「作者の死」「作品からテクストへ」についてのノート―― 
エクリチュールの痕跡
  ――古市憲寿「百の夜は跳ねて」・北条裕子「美しい顔」と現代小説のオリジナリティ―― 
テクストを歩く――アニメ聖地巡礼と「還元不可能な複数性」をめぐって――



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