■佐藤秀明著『三島由紀夫 悲劇への欲動』■
2020年10月20日 岩波書店刊 259頁 860円+税
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はじめに
序章 前意味論的欲動
一 悲劇的なものへの憧憬
二 本心のない作家
三 ジャック・ラカンの「享楽」
四 生涯の輪郭
第一章 禁欲の楽園――幼少年期
一 生まれた家
二 学習院の教育
三 ことばの城
第二章 乱世に貫く美意識――二十歳前後
一 戦争の仕度
二 初恋の女性
三 韜晦する文学
第三章 死の領域に残す遺書――二十代、三十一歳まで
一 『仮面の告白』の決意
二 生き辛さの嘆き
三 世界旅行での濫費
四 『金閣寺』の達成と誤解
第四章 特殊性を超えて――三十代の活動
一 『鏡子の家』の失敗
二 理念を生きる人たち
三 泥臭い生き方
四 シアトリカルな演劇
第五章 文武両道の切っ先――四十代の始末
一 聖なる人間
二 「英霊の声」の天皇
三 「文化防衛論」の意図
四 「ゾルレンとしての天皇」
終章 欲動の完結
一 『豊饒の海』の底
二 一九七〇年十一月二十五日の最期
三 終わらない三島由紀夫
文献解題
略年譜
おわりに
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