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笹沼俊暁著『流轉的亞洲細語 當代日本列島作家如何書寫台灣、中國大陸』(『流転するアジアの小さな物語 現代日本列島の作家が書く台湾、中国大陸』)


2020年9月 游撃文化刊 413頁


(目次の日本語訳)

導論 異郷を書き、異郷で書く
 一、私と台湾、中国
 二、台湾で言葉を考える
 三、日本語が触れ得ないアジア
 四、「アジア」をどう考え直すか
 五、現代日本列島の作家が書く台湾と中国大陸
 【コラム】「台湾文学」「中国文学」「日本文学」 

第一章 「親日台湾イデオロギー」と「南島イデオロギー」――司馬遼太郎《台湾紀行》、津島佑子《あまりに野蛮な》
 一、日本的台湾ブーム、台湾の日本統治時代ブーム
 二、日本語文学の中の「親日台湾イデオロギー」
 三、霧社事件の書き直し
 四、日本民俗学と南島イデオロギー
 五、植民イデオロギーをどう克服するか
 【コラム】民族論と植民主義 

第二章 忘れられた台湾像――丸谷才一《裏声で歌へ君が代》、邱永漢《たいわん物語》、《女の国籍》
 一、日本人觀光客は「上品」か
 二、戦後民主主義と台湾像
 三、丸谷才一の限界
 四、帰台後の邱永漢
 五、《たいわん物語》と台湾買春ツアー
 六、《台湾紀行》が教えない台湾
 【コラム】「武士道」と台湾 

第三章 国民国家を脱する夢――陳舜臣《枯草の根》、《怒りの菩薩》、《アヘン戰爭》、《琉球の風》、《耶律楚材》、《路半ば》
 一、台湾の柄谷行人
 二、陳舜臣の中国民族主義
 三、二二八事件の痕跡
 四、中国アイデンティティーの創造
 五、「政治対立」を回避する中国像
 六、海洋歴史小説の中の「台湾」
 七、国民国家の脱構築と台湾
 八、普遍思想の拠点としての台湾
 【コラム】「日本」とはなにか 

第四章 多元台湾、多元日本――船戶與一《金門島流離譚》、馳星周《不夜城》、東山彰良《流》、與那原惠《美麗島へ》、リービ英雄《国民の歌》、溫又柔《來福の家》
 一、近年の日本におけるマイノリティー
 二、大衆犯罪小説の中の台湾
 三、沖繩、アメリカ
 四、言葉の中へ
 五、近代東アジアの終結
 【コラム】近年の日本における移民政策と言語 

第五章 中国崛起に向き合う――リービ英雄《天安門》、茅野裕城子《韓素音の月》、矢作俊彦《ららら科学の子》、楊逸《ワンちゃん》、真山仁《ベイジン》、島田雅彦《虚人の星》、加藤嘉一《從伊豆到北京有多遠》、新井一二三《新井、心井》、橫山悠太《吾輩ハ猫ニナル》
 一、日本へ浸透する中国語
 二、一九九○年代以後の日本語文学における「中国」
 三、「中国崛起」の下で
 四、漢字文化圏の記憶
 五、現代中国語の中の「和文」
 六、日本近代文学史の書き直し
 【コラム】日本近代文学史と漢詩文 

第六章 島と大陸――リービ英雄《天安門》、《延安》、《ヘンリーたけしレウィツキーの夏の紀行》、《我的中国》、《仮の水》
 一、天下論と帝国論
 二、日本語で書く中国大陸
 三、中心と周縁
 四、中国大陸の多元性
 五、文学故郷としての「台湾」
 六、日本語が衰える時
 【コラム】中世日本列島の中国語音 

第七章 台湾で考え直す世界文学――リービ英雄《日本語を書く部屋》、新井一二三《台湾為何教我哭?》
 一、なぜ中国語で書くのか
 二、「世界文学」の歴史
 三、「マイナー文学」の逆転
 四、リービ英雄と新井一二三
 五、第三世界文学の更新
 六、「逆・マイナー文学」の連鎖反応
 【コラム】近代日本のアジア主義 

後記 
參考書目





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