■本宮洋幸著『うつほ物語の長編力』■
2019年3月25日 新典社刊 302頁 8800円+税
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第Ⅰ部 語りの堆積と物語の生成
第一章 俊蔭の遺言と琴
第二章 仲忠とあて宮に通う琴の「手」
第三章 実忠物語と求婚和歌
第四章 実忠と妻子の物語はいかにして本流に接合できたか
――関係修復の方法としての会合の歌――
第五章 語りの堆積と対峙する時間 /
第Ⅱ部 物語と時代性――その想像力
第六章 忠こそ物語の表裏――継母による第二の讒言と承和の変――
第七章 仲忠の内親王獲得――祐澄との明暗――
第八章 仲忠の継承者たち――宮の君と小君の負うもの――
第九章 季英の弁の、娘に琴教へ給ふこと――漢才・怪異譚・左大弁―― /
第Ⅲ部 『源氏物語』世界との交渉
第十章 仲澄の絶えぬ思ひ――実忠との連関、そして柏木の情念へ――
第十一章 『うつほ物語』の親子流離から夕顔――玉鬘物語の生成へ
第十二章 袖君から玉鬘へ――さすらう女君と人生儀礼――
第十三章 『玉琴』序文に広がる『源氏物語』の世界――光源氏と良清の『うつほ物語』注釈――
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