■田中邦夫著『漱石『道草』の詩学』■
2019年1月29日 翰林書房刊 407頁 6600円+税
|
序言
第Ⅰ部 主人公健三の意識の推移と語り手の視線
第一章 『道草』の言葉の基本的特徴(一・二回)
第二章 生活世界に接触する健三の意識の特色(三回~二十三回)
第三章 健三の血縁世界(二十四回~三十七回)
第四章 幼児期健三の孤独と心の傷(三十八回~四十五回)
第五章 語り手と洋燈の象徴性(四十六回~五十回・八十回)
第六章 健三における自己・神・類の意識
――『心』との繋がり―― (五十四回・五十七回・六十一回)
第七章 追憶や連想によって描かれた健三夫婦の個我意識と類の意識の交差
――展開の方法――(五十回~六十五回)
第八章 教育と野生、血の繋がりと根源的自己意識
――貫いているテーマと語り手の視線――(六十六回~六十九回)
第九章 健三と比田との同質性と異質性、および健三の夫婦観と細君との諍い
――健三の意識の動きと語り手の視線――(七十回~七十一回)
第十章 「義父の連印依頼」と健三の内面劇(七十一回~七十九回)
第十一章 健三における言葉の論理の絶対化とその矛盾の自覚
――健三の意識と語り手――(八十二回~八十八回)
第十二章 島田との決裂によって想起される諸場面と心の傷克服への動き
――健三の意識に映る細君と赤ん坊の姿――(九十回~九十三回)
第十三章 健三における世俗での責任を果たそうとする現実意識の確立(九十四回~九十七回)
第十四章 健三の現実意識と純粋な人間的意識との葛藤(九十八回~百二回) /
第Ⅱ部 『道草』の主要テーマの分析
第一章 『道草』の「自然」
第二章 細君に対する健三の「情愛」の性格
第三章 漱石手帳に書き込まれた『道草』の方法 結語
|
Copyright (C)2006 日本文学協会, All Rights Reserved.
|