■松澤俊二著『プロレタリア短歌』■
2019年1月25日 笠間書院刊 117頁 1300円+税
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01 あぶれた仲間が…(坪野哲久)
02 夜明けの様に…(中村黒尉)
03 大きな泥足が…(田中定二)
04 路ばたの草木に…(前川佐美雄)
05 がらんとした湯槽の…(坪野哲久)
06 裏小路のゴミ溜に…(並木凡平)
07 せめて税金を…(中積芳朗)
08 俺が巻いた枕時計の…(久賀畑助)
09 野球の勝敗に…(藤田晋一)
10 プレスにねもとまで…(石塚栄之助)
11 霙の日だ又しても…(佐藤栄吉)
12 貴様らにや健康保険が…(出原実)
13 娘の賃金が…(佐々木妙二)
14 遅れ霜に葉はみな枯れた…(中村孝助)
15 息をころし…(木村砂多夫)
16 猿の手だか…(井上義雄)
17 左手の指四本が…(中田忠夫)
18 牛車のしつきりなしに…(坪野哲久)
19 道路築く千貫のルラよ…(前川佐美雄)
20 湧き立つ機械生産力に…(石榑茂)
21 手を足を赤く…(大瀬幸一)
22 林檎の様な少女の…(山川章)
23 紡績女工へ打電し…(藤川すみ子)
24 やつとしつかり…(五島美代子)
25 ひどい病気は…(泉春枝)
26 自分のキイも…(根岸春江)
27 「おや」と思って…(宮川靖)
28 後ろ手組んで…(澤房吉)
29 えらそうに社会改造を…(浅野純一)
30 夜業だの副業だのを…(林田茂雄)
31 むつと涌く怒りを…(会田毅)
32 見ろ、誰もが…(藤野武郎)
33 仏壇に光る勲章が…(中村孝助)
34 撲殺された鮮人が…(前川佐美雄)
35 「明午前十時…(昇等)
36 「この期をはづして…(大原陽二)
37 背広に中折が…(渡邊順三)
38 嵐のやうに…(井上義雄)
39 じろりあたりを…(岡部文夫)
40 ガンと出て…(士野渓近)
41 永代の鉄の…(南正胤)
42 「その通りだ!」…(新島喜重)
43 山宣のことを…(柏原政雄)
44 「ちよつと来て呉れ」…(吉田龍次郎)
45 夜に入れる…(古田富郎)
46 友と呼ぶ友は…(浅野純一)
47 逮捕、急死…(矢代東村)
48 靴音 深夜の靴音…(槇本楠郎)
49 お袋よ、そんな淋しい…(小澤介士)
50 クレーン、ピアー…(靑江龍樹)
関連年表 解説 プロレタリア短歌の表現と展開、その可能性――松澤俊二
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