■丸井貴史著『白話小説の時代――日本近世中期文学の研究――』■

第一部　日本近世文学と『今古奇観』
　第一章　『今古奇観』諸本考
　第二章　「三言」ならびに『今古奇観』の諸本と『英草紙』
　第三章　上田秋成と『今古奇観』
　第四章　『通俗古今奇観』における訳解の方法と文体
　第五章　式亭三馬『魁草紙』考

第二部　初期読本の周辺と白話小説
　第一章　『太平記演義』の作者像――不遇者としての実像と虚像――
　第二章　白話小説訓読考――「和刻三言」の場合――
　第三章　吉文字屋本浮世草子と白話小説

第三部　初期読本作品論
　第一章　方法としての二人称――読本における「你」の用法をめぐって――
　第二章　庭鐘読本の男と女――白話小説との比較を通して――
　第三章　『垣根草』第六篇の構想　

終章