■日本近代文学会関西支部編集委員会編『〈異〉なる関西』■
2018年11月5日 田畑書店刊 366頁 2800円+税
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第一章 移動と差異化
織田作之助と川島雄三(酒井隆史)
〈大阪人〉の視差――直木三十五「五代友厚」をめぐって(尾崎名津子)
金達寿における関西――〈神功皇后の三韓征伐〉と「行基の時代」(廣瀬陽一)
小説『京都』に至るまで――土地と創作をつらぬくもの(黒川創)
【コラム】ボロ・くず・ゴミ溜りの街、京都(福岡弘彬)
第二章 場と営み
宣言としての言葉をどう再読するか
――関西沖縄県人会機関紙『同胞』を読む(冨山一郎)
熊野新宮――「大逆事件」――春夫から健次へ(辻本雄一)
一九二〇年代前半の神戸労働運動と賀川豊彦
――結節点としての労働学校・関西学院(杣谷英紀)
【コラム】言説としての奈良(磯部敦)
第三章 メディアと文化環境
神戸モダニズム空間の〈奥行き・広がり・死角〉をめぐる若干の考察(大橋毅彦)
一九二〇年代半ばの『神戸版』映画情報――新聞連載小説の映画化を中心に(永井敦子)
ロケーションへのまなざし
――神戸一九二〇年代文学の背景・前衛芸術と郷土芸術の交差地点(島村健司)
【コラム】関西のメディア人・北尾鐐之助(荒井真理亜)
第四章 散種されるモダニズム
「理想住宅」と「煌ける城」――一九二〇年代・阪神間の建築表象をめぐって(高木彬)
複数の神戸を遊歩すること――横溝正史『路傍の人』のモダニズム(山口直孝)
昭和初期・神戸の文学青年、及川英雄――文学における中央と地方(大東和重)
【コラム】『山上の蜘蛛』を書き始めた頃(季村敏夫)
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