■木越治・勝又基編『怪異を読む・書く』■
2018年11月20日 国書刊行会刊 488頁 5800+税
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怪異を読む
〈鉄輪〉の女と鬼の間――現報に働く神慮をめぐる一考察(西村聡)
怪異の対談(西田耕三)
幽霊は実在するか表象か――「代筆は浮世の闇」試論(高橋明彦)
「白蛇伝」変奏――断罪と救済のあいだ(丸井貴史)
怪異と文学――ラヴクラフト、ポオそして蕪村、秋成(風間誠史)
紀行文としての『折々草』と『漫遊記』(紅林健志)
前期読本の有終――『四方義草』と『一閑人』(木越俊介)
日常への回帰――『春雨物語』「二世の縁」小考(加藤十握)
「第六夜」の怪異――夢を夢として読むために(杉山欣也)
〝怪異〟の果て――泉鏡花「間引菜」を読む(穴倉玉日)
神秘のあらわれるとき――小林秀雄「信ずることと知ること」をめぐって(権田和士)
「任氏伝」を読みなおす――長安城内に生きた西域人の女性の描写から(閻小妹)
Long Distant Call――深層の磯良、表層の正太郎(木越治) /
怪異を書く
『三井寺物語』「八月十五夜に狂女わが子に尋逢し事」考
――謡曲「三井寺」との比較を通して(金永昊)
医学と怪談――医学的言説に基づく怪異の源泉と奇疾の診断(李奕諄・クラレンス)
都市文化としての写本怪談(勝又基)
都賀庭鐘が『通俗医王耆婆伝』に込めたもの(木越秀子)
怪談が語られる「場」――『雉鼎会談』を素材として(近衞典子)
綾足・伎都長歌考――伝説歌の位置(奥野美友紀)
『雨月物語』の「音」――名作の理由(井上泰至)
化け物としての分福茶釜(網野可苗)
「不思議」の展開――近世的世界観の一端(宍戸道子)
文化五年本『春雨物語』「樊噲」と阿闍世説話(三浦一朗)
『小萬畠雙生種蒔』考――二ツ岩団三郎の怪談と読本(高松亮太)
「お化」を出すか、出さないか――泉鏡花と徳田秋聲から見る日露戦後の文学(大木志門)
亡霊と生きよ――戦時・戦後の米国日系移民日本語文学(日比嘉高)
あとがき
木越治教授略年譜・著述目録
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