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湯淺幸代著『源氏物語の史的意識と方法』


2018年1月25五日 新典社刊 398頁 11500円+税


序 
一 桐壺巻の史的意識と蛍巻の物語論 
二 本書の構成について / 

Ⅰ 桐壺朝と朱雀朝――「帝王の治世」と「摂関政治」―― 
第一章 光源氏の観相と漢籍に見る観相説話――継嗣に関わる観相を中心に―― 
一 「高麗相人の予言」から「光源氏の観相」へ 
二 漢籍に見られる観相説話の系譜意識 
三 観相の特性 
四 吉凶混合の予言――桐壺帝の継嗣として 

第二章 藤壺宮入内の論理――「先帝」の語義検証と先帝皇女の入内について―― 
一 はじめに 
二 「先帝」の語義と系譜――仮名テキストを中心に―― 
三 先帝皇女の入内――史上の例から藤壺宮まで 
四 結語 

第三章 朱雀院行幸の舞人・光源氏の菊の「かざし」――紅葉と菊の「かざし」の特性、及び対照性から―― 
一 はじめに 
二 「かざし」としての紅葉と菊 
三 私家集の紅葉と菊の対照性――光源氏の菊の「かざし」を考える―― 
四 結語 

第四章 嵯峨天皇と花宴巻の桐壺帝――仁明朝に見る嵯峨朝復古の萩花宴を媒介として―― 
一 准拠論の展開と問題の所在 
二 花宴の創始と変遷――嵯峨天皇の文化治政とその受容―― 
三 仁明朝の萩花宴――嵯峨朝復古の花宴―― 
四 『源氏物語』の花宴――「嵯峨朝復古」の桐壺帝―― 
五 結語  

第五章 朱雀朝の「摂関政治」――摂関と母后の位相・関係性から―― 
一 問題の所在 
二 史上の摂関政治 
三 朱雀朝の「摂関政治」以前 
四 朱雀朝の「摂関政治」と冷泉帝の治世 
五 結語 / 

Ⅱ 冷泉朝と光源氏――「帝王」と「臣下」の二面性から――
 第六章 澪標巻の光源氏――宿世の自覚と予言実現に向けて―― 
一 終焉と始発 
二 政治家・光源氏 
三 二条東院造営の意味 
四 「御子三人」の予言と宿世の自覚 
五 住吉詣の光源氏と明石の君 
六 結語 

第七章 薄雲巻の冷泉帝と光源氏――〈日本紀〉に見る兄弟皇位相譲譚を媒介として―― 
一 冷泉帝の問題 
二 〈日本紀〉に見る兄弟皇位相譲譚(1)――大鷦鷯尊(仁徳天皇)と菟道稚郎子――
三 〈日本紀〉に見る兄弟皇位相譲譚(2)――億計(仁賢天皇)弘計(顕宗天皇)王―― 
四 結語 

第八章 光源氏の六条院――源融と宇多上皇の河原院から―― 
一 はじめに 
二 源融の河原院と源順の「河原院賦」 
三 宇多上皇の河原院と紀在昌「宇多院の河原院の左大臣の為に没後諷誦を修する文」 
四 光源氏の六条院 
五 結語 

第九章 太上天皇の算賀――王権の世代交代と准太上天皇・光源氏―― 
一 問題の所在 
二 史上の算賀 
三 『落窪』『うつほ』『栄花』の算賀 
四 『源氏物語』太上天皇の算賀(1)――算賀モチーフの変化―― 
五 『源氏物語』太上天皇の算賀(2)――算賀の精神と王権の世代交代―― 
六 結語 / 

Ⅲ『源氏物語』の「后」と「后がね」――理想の「后」の表象―― 
第十章 玉鬘の筑紫流離――「后がね」への道筋―― 
一 はじめに 
二 筑紫下向から肥前国へ――『住吉』『竹取』引用の意味 
三 「松浦なる鏡の神」の背景――神功皇后伝承との関わり 
四 結語 

第十一章 玉鬘の尚侍就任――「市」と「后」をめぐる表現から―― 
一 問題の所在――玉鬘と「市」 
二 「市」――后位を保証する表象として 
三 入内しない〈后〉――『竹取』のかぐや姫・『うつほ』の俊蔭の女の系譜 
四 結語 

第十二章 前坊の娘・秋好中宮の「季御読経」――史上の「中宮季御読経」と国母への期待―― 
一 問題の所在 
二 史上の「季御読経」 
三 穏子と保明新王の「季御読経」 
四 「素腹の后」・遵子の「季御読経」 
五 同時代の「季御読経」(彰子と道長) 
六 秋好中宮の「季御読経」 
七 結語 

第十三章 『源氏物語』の立后と皇位継承――宇治十帖の世界へ――
一 はじめに 
二 物語の皇位継承と史上の皇位継承について 
三 史上の立后・立坊をめぐって 
四 物語の立后と皇位継承 
五 一条朝の政治状況と『源氏物語』 
六 結語 / 

Ⅳ物語の基層――もののけ・夢・王権――
第十四章 憑く女君、憑かれる女君――六条御息所と葵の上・紫の上―― 
一 死霊の言葉 
二 葵の上の「心」と六条御息所――藤壺と若紫の存在 
三 紫の上の「心」と六条御息所――藤壺と女三宮の存在 
四 結語 

第十五章 明石入道への予言と王権――夢告への対応から―― 
一 王権に関わる予言 
二 夢解きの不在 
三 夢告の曖昧性 
四 予言実現の主体者――明石入道―― 

第十六章 光源氏の夢告と柏木の夢――「一夜孕み」を手掛かりに―― 
一 はじめに 
二 光源氏の「おどろおどろしうさま異なる夢」 
三 柏木の猫の夢 
四 結語 

第十七章 薫の孤独――匂宮三帖に見る人々と王権―― 
一 はじめに 
二 光源氏の子孫たち――匂兵部卿巻の人々―― 
三 按察大納言家と匂宮――紅梅巻の人々―― 
四 鬚黒大臣家と薫――竹河巻の人々―― 
五 結語


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