■清水潤著『鏡花と妖怪』■
2018年3月13日 青弓社刊 341頁 3000円+税
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はじめに 東雅夫
第1部 鏡花と妖怪 解題(鈴木彩)
第1章 鏡花が描く妖怪像
第2章 恋愛劇と「大魔神」――「飛剣幻なり」の妖怪像
第3章 顔を奪うむじな――「古狢」の妖怪像
コラム1 「語られ/騙られ」る怪異と向き合うために(飯倉義之)
第4章 怨まない幽霊たち――後期鏡花小説の幽霊像
コラム2 器怪が躍る昭和モダニズム――関東大震災後の妖怪文芸(乾英治郎) /
第2部 水木しげると妖怪文化 解題(小林敦)
第5章 マンガ化される「高野聖」――『水木しげるの泉鏡花伝』を読む
第6章 「妖怪ブーム」前夜の水木しげる
第7章 一九七〇年代の「妖怪革命」――水木しげる『妖怪なんでも入門』
コラム3 怪奇・妖怪・ホラー――「怪」なるものの消費と大衆文化(伊藤龍平)
第8章 地方を旅する鬼太郎――怪異が生じる場所を求めて /
第3部 幻想・怪異・文学 解題(谷口基)
第9章 自動車に乗る鼠――泉鏡花「半島一奇抄」が描き出す怪異
コラム4 走りゆく怪、流れつく怪――車窓がつなぐ陸と海(今井秀和)
第10章 岡本綺堂の怪談
第11章 国枝史郎「神州纐纈城」試論
コラム5 「伝奇小説」の系譜と「異端文学」ブーム(谷口基) /
第4部 鏡花を読む 解題(富永真樹)
第12章 「由縁の女」の小説手法
第13章 結末を持たない小説の読み方――「龍胆と撫子」論
コラム6 「読み」をめぐる転換と煽動――一九二〇年代の小説とプロット(副田賢二)
第14章 大正末期の鏡花文学――「眉かくしの霊」を中心に
第15章 複製される「像」――「夫人利生記」論
コラム7 鏡花テクストの視覚性――リアルの侵食(三品理絵)
第16章 小説家の眼差しの彼方に――視線のドラマとしての「山海評判記」
コラム8 鏡花文学の女性表象――真なるものを視る=書くことの(不)可能性(金子亜由美)
清水潤著述一覧
おわりに(一柳廣孝)序説 文芸の様式と映画の特性 豊田四郎監督『雪国』 /
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