■坂井セシル・紅野謙介・十重田裕一・マイケル・ボーダッシュ・和田博文編
『川端康成スタディーズ 21世紀に読み継ぐために』■
2016年12月25日 笠間書院刊 310頁 3200円+税
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巻頭エッセイ 雪の中で踊るたんぽぽ(多和田葉子) /
第Ⅰ部 川端康成のアクチュアリティー
1 川端康成と21世紀文学――カノンの効果をめぐって(坂井セシル)
2 川端康成、コレクションと資料の現在(川端香男里)
3 川端――日本語と仏教(ジャン=ノエル・ロベール[平中悠一/訳])
4 川端と映画――「文学的」と「映画的」の近代(アーロン・ジェロー) /
第Ⅱ部 モダニズム再考――その時代性と実験性
1 一九二〇年代のモダニズムと政治――川端、横光の比較から(スティーブン・ドッド)
2 東京――浅草の都市空間――「浅草紅団」の未完性(和田博文)
3 川端康成における心霊学とモダニズム(仁平政人)
4 モダニズムと身体――川端康成『雪国』における旅の意味を中心に(李征) /
第Ⅲ部 問題としての伝統――言語・身体・ジェンダー
1 川端康成の文章観・国語観・古典観――『新文章読本』と文学史の系譜づくり(鈴木登美)
2 聞こえざる響き――『山の音』におけるナラションと撞着法(ジョルジョ・アミトラーノ[平中悠一/訳])
3 川端康成「山の音」と小津安二郎監督『晩春』の詩学における〈日本〉(田村充正)
4 「初老の男」の想像力――『山の音』のジェンダー編成(金井景子)
5 身体と実験――川端文学における不具者の美学(イルメラ・日地谷=キルシュネライト) /
第Ⅳ部 文学の政治学
1 「代作」と文学の共同性(紅野謙介)
2 占領期日本の検閲と川端康成の創作――「過去」「生命の樹」「舞姫」を中心に(十重田裕一)
3 冷戦時代における日本主義と非同盟の可能性――『美しい日本の私』再考察(マイケル・ボーダッシュ) /
第Ⅴ部 川端康成原作映画へのアプローチ
『伊豆の踊子』映画化の諸相(四方田犬彦)
川端康成原作映画事典(志村三代子) /
第Ⅵ部 世界のなかの川端康成――ヨーロッパ・アメリカ・アジアの最新動向紹介
①フランス編 ②ドイツ編 ③アメリカ・イギリス編 ④中国編 ⑤韓国編 ⑥台湾編 ⑦日本編
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