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山田夏樹著『石ノ森章太郎論』



2016年11月19日 青弓社刊 253頁 2000円+税


はじめに――いまなぜ石ノ森章太郎か 

序章 マンガとは何か――その表現形式と身体性
 1 近代芸術、「モダン」の産物としてのマンガ
 2 手塚治虫と石ノ森章太郎
 3 身体性という概念――〈記号の身体〉と〈生身の身体〉?
 4 二〇〇〇年代以降のマンガ批評、研究――「データベース消費」の呪縛 

第1章 流動的身体のせめぎ合い――「リボンの騎士」と「二級天使」
 1 手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎――天使をめぐる表象
 2 手塚治虫「リボンの騎士」――流動的身体の内実とその隠蔽
 3 石ノ森章太郎「二級天使」――流動的身体と神の提示 

第2章 マンガの制度――初期作品での「内面の発見」と「風景の発見」
 1 「個性」とは何か
 2 東京進出――「漫画少年」廃刊と「少女クラブ」
 3 「龍神沼」『マンガ家入門』――「体系化」と制度への意識
 4 「幽霊少女」――「内面の発見」と「風景の発見」①
 5 U・MIA作品、「龍神沼」『マンガ家入門』――「実験」と「体系化」と認識の変容
 6 「ジュン」「佐武と市捕物控」――「内面の発見」と「風景の発見」② 

第3章 創る者/創られる者――「サイボーグ009」における「神々」との闘い
 1 創る者(=「完全」)/創られる者(=「不完全」)という枠組みの呪縛
 2 前史①――「LIFE」
 3 前史②――姉・小野寺由恵
 4 前史③――サイボーグを描く意義
 5 「誕生編」①――ロボットとの差異とは
 6 「誕生編」②――「ロボット」から「サイボーグ」へ
 7 「暗殺者編」「放浪編」「ベトナム編」――被差別者としてのサイボーグ
 8 「ミュートス・サイボーグ編」「地下帝国〝ヨミ〟編」――結論①
 9 「天使編」「神々との闘い編」「完結編」――結論② 

第4章 個から集団へ――後期作品における多様性と可能性の拡大
 1 「モダン」(近代)/「ポストモダン」(ポスト近代)の乗り越え
 2 トキワ荘、新漫画党の影響
 3 「仮面ライダー」①――匿名的ヒーローの誕生
 4 「仮面ライダー」②――形式と様式の浸透と表現の拡大
 5 「HOTEL」『マンガ日本の歴史』――ヒーロー不在の時間と空間 

終章 「歴史」の解体と「可能性」――サブカルチャーの戦後日本
 1 「手塚さん」とは
 2 手塚治虫の死――呼称の変容
 3 「萬画宣言」――その意味
 4 戦後日本とサブカルチャー――おわりに代えて




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