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新・フェミニズム批評の会編『昭和前期女性文学論』



2016年10月15日 翰林書房刊 511頁 4200円+税


はしがき(編集委員会) / 

Ⅰ 関東大震災以後のモダニズム 
方法としての〈放浪記〉――林芙美子『放浪記』の時代(岩見照代) 
岡本かの子『帰去来』――関東大震災へのまなざし(近藤華子) 
宇野千代「老女マノン」までの軌跡――モダンガールとしての女給の肖像(藤木直実) 
『途上にて』――ナジモヴァの「サロメ」と「私」(溝部優実子) 
ささきふさ「春浅く」と「ある対位」――モダニズムとフェミニズムの視点から(江黒清美) 
岡本かの子とスポーツする女性たち(漆田和代) 
コラム 戦時下のタカラジェンヌ(渡辺みえこ) / 

Ⅱ プロレタリア文学――労働・闘争・抵抗 
中本たか子〈前衛〉たらんとして――その密かなる抵抗「赤」・「鈴虫の雌」から『新しき情熱』へ(渡邉千恵子) 
平林たい子にみる〈愛情の問題〉――コロンタイの恋愛論とハウスキーパー問題を通して(岡野幸江)
佐多稲子における戦前の女性労働争議の描かれ方――「女工もの五部作」を視座に(矢澤美佐紀)
コラム アナキズムと女性文学――八木秋子の場合(松田秀子) / 

Ⅲ 帝国の〈外地〉と〈内地〉 
一九四〇年前後の女性文学――宮本百合子・牛島春子・小山いと子における〈抵抗の諸相〉(北田幸恵) 
牛島春子『祝といふ男』と氷壺中国語訳『祝廉天』――「満洲文学」の力学と実相(鄭穎)
川上喜久子――植民地の支配秩序を通じて問う言語と女性の主体性獲得の問題(乾智代) 
森三千代の「東南アジア」小説――「国違い」「帰去来」の先駆性(小林富久子) 
女性作家のアジアへのまなざし――帝国主義日本の植民地・半植民地支配とその表象(長谷川啓)
コラム「従軍慰安婦」(但馬みほ) / 

Ⅳ 戦争とジェンダー 
戦争と女性文学(渡邊澄子) 
コラム 日本文学報国会(武内佳代) 阿部静枝の短歌はどう変わったか――無産女性運動から翼賛へ(内野光子) 
野上弥生子「哀しき少年」論――少年が見た戦争(羽矢みずき) 
佐多稲子「分身」論――二つの祖国のはざまで(伊原美好) 
宮本百合子『杉垣』にみる反戦表現――国策にあらがう〈居据り組〉夫婦(岩淵宏子) 
コラム 銃後――利用された言葉の力(和佐田道子) 
真杉静枝の小説「深い靄」と女系の絆――福島から戦地へ(高良留美子) 
岡田禎子〈フェミニスト〉の翼賛――「正子とその職業」から戦時ルポルタージュ・戯曲へ(中島佐和子)
コラム 大日本婦人会(橋本のぞみ) / 

Ⅴ 女性文学の成熟と展開 
〈母性〉の歌領域を拓く――初期中河幹子の歌の再発見(阿木津英) 
辻村もと子の農民文学――自分を生きる女たち(菊原昌子) 
昭和初期の原阿佐緒――自立の歌への挑戦(遠藤郁子) 
大谷藤子「須崎屋」論――母子結合の夢の崩壊(小林裕子) 
吉屋信子『良人の貞操』論――邦子の築いた〈王国〉(小林美恵子) 
網野菊「妻たち」の位置(沼沢和子) 
矢田津世子の文学的中核――「痀女抄録」を中心に(山﨑眞紀子) 
研究ノート 昭和前期の女性文芸雑誌(永井里佳) 
昭和前期女性文学論 年表(設楽舞)


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