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坂堅太著
『安部公房と「日本」――植民地/占領経験とナショナリズム――』


2016年10月20日 和泉書院刊 223頁 3200円+税


序章 「無国籍作家」というクリシェ 満洲体験とナショナリズム 生い立ちから共産党入党まで 先行研究の整理と本書の構成 

第一章 「複雑」なナショナリズム―「国民文学」を巡る問題― 戦後国民文学論争 一九五〇年前後におけるナショナリズム論の高まり 戦後国民文学論争で争われたもの 安部公房の「国民文学」 「伝統」との関係 

第二章 主観的被害者か、客観的加害者か―「変形の記録」における死人形象と戦争責任論― 戦争の記憶と死人形象 「新しいリアリズム」との関係 記号としての「死人」 階級の論理 殺人か、侵略か 植民地体験の影響 

第三章 〈帰郷〉出来なかった引揚者をめぐって―『開拓村』論― 安部公房とラジオドラマ 「帰郷」の物語について 「帰るべき郷」を持たない人々 満洲開拓移民の加害責任をめぐって 

第四章 安部公房と「一九五六年・東欧」 六全協とスターリン批判 スターリン批判を巡る言説 民族主義の〈発見〉 権力構造の問題 ハンガリー動乱 加筆・修正から見えるもの 

第五章 脱植民地化としての引揚げ―「けものたちは故郷をめざす」論― 引揚げ体験を小説化する 巴哈林という植民地都市 他民族から「日本人」と眼差されること ナショナリズムの更新 

終章 「アメリカ」とナショナリズム ミュージカルへの注目 「アメリカ」とは何か 大衆社会化とナショナリズム


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