■張競・村田雄二郎編　篠崎美生子ほか編集協力
『敵か友か　1925―1936　日中の120年　文芸・評論作品選２』■

　　　　
１　文人たちの中国像
　上海見聞録（谷崎潤一郎）
　美術と支那の雑感（岸田劉生）
　李鴻章（佐藤春夫）
　青天白日の国へ（小牧近江、里村欣三）
　満蒙の旅（抄）（与謝野晶子）
　大連雑記（与謝野寛）
　満支一見（里見弴）
　新しき上海のプライヴェート（抄）（吉行エイスケ）
　孫文の印象（草野心平）

２　知日派たちが見た日本
　雪の夜（郁達夫）
　日本文化を語る手紙（周作人）
　東京のある音楽研究会の見聞（豊子愷））
　日本の障子（夏丏尊）
　日本の女性（銭歌川）
　日本民族の健康（劉大杰）
　谷崎潤一郎氏（陳源）
　漢口水害中の日本軍民（鄒韜奮）

３　比較の中の日本人論
　支那から見た亜細亜に於ける日本の立場（王朝佑）
　日本とドイツの民族性の比較研究（抄）（潘光旦）
　日本の国民性（抄）（王文萱）
　日本国民の信仰生活（抄）（陳丹崖）
　中国＝文化と思想（抄）（林語堂）
　日本民族の二、三の特性（傅仲濤）

４　対立の前兆　現代日本文学雑論（韓侍桁）
　いくつかのぶしつけな話（巴金）
　　　（参考）桃太郎（芥川龍之介）
　私は人をだましたい（魯迅）
　日本人の支那人に対する態度（郭沫若）
　　　（参考）支那と云ふ言葉（武者小路実篤）
　上海事変を観てくる（村松梢風）
　　　（参考）戦塵回想（田漢）

５　「親善」をめぐるすれ違い
　日本国民と中国当局に告ぐ（抄）（羅隆基）
　満蒙問題解決の根本方針如何（石橋湛山）
　満洲新国家論（矢内原忠雄）
　敵か友か（抄）（蔣介石）
　胡適と室伏高信の公開往復書簡
　　日本国民に告ぐ（胡適）
　　胡適之に答ふる書（室伏高信）
　　室伏高信先生に答える（胡適）
　　再び胡適之に答ふる書（室伏高信）
　　胡適再見記（室伏高信）
　鄒韜奮三篇（鄒韜奮）
　　刻苦奮闘
　　驚嘆すべき準備
　　密輸浪人の威風