■西田耕三著『啓蒙の江戸 江戸思想がよびおこすもの』■
2017年5月15日 ぺりかん社刊 290頁 3500円+税
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序章 啓蒙の江戸とは何か
一 啓蒙と江戸
江戸の「啓蒙」
二 理
理と理性 理と非 物理の自然 合理 無知な僧
三 日用現実
道と日用 読書写文字
四 みずからの人生を切り開く
陰隲
五 公論に非ざるの公論
第一章 格物の喜び――勉強することについて――
一 『大学』
二 貝原益軒とスピノザの喜び
三 格物と近世随筆
四 格物と科学――佐久間象山と津田真道――
第二章 甚解を求めず――本の読み方について――
一 読書の方法
二 受容の本意
三 疑わしきは闕く
四 古文献の扱い
五 無為に至る道
六 葛藤を打す
七 実学
八 精神のバランス
第三章 他を欺かんや――うそについて――
一 「物語」は欺く
二 欺きの場
聖人・古人・鬼神・英雄 僧の場合 儒者の場合 ベーコンの場合
制度の場 心の影像――虚誕 心底
三 欺きの拒否
毋自欺 礼 欺きのもとを暴露する 戯れでかわす
第四章 事もと無心――人間のはたらきについて――
一 「事もと無心」とは何か
二 見出された「事もと無心」
三 「事もと無心」の拡がり
四 世に棄材なし
五 無思善無思悪
六 定法を打破する
人を批評する 作文作詩する 比較する
教育する 思考する
七 妙と咎
妙の例 咎の例
八 景と情
九 加上説とその周辺
富永仲基の言語観 加上ということ 加上説の周辺
第五章 個の根拠――自由について――
一 嬰児に託された意味
二 復性復初
三 仁斎の転回
四 未成熟な幼児――歴史へ――
五 自然から社会へ
六 統治と個
あとがき――私の断章取義――
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