■祖父江正昭二著『二〇世紀文学としての「プロレタリア文学」
――さまざまな経路から――』■
2016年3月15日 エール出版社刊 498頁 6000円+税
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一 二〇世紀文学としての「プロレタリア文学」――さまざま経路から――
「種蒔く人」再読
プロレタリア文学の展開――創作方法(論)をめぐる序章――
マルクス主義文学運動の問題点(政治と文学)――「芸術的価値論争」を中心に――
「昭和文学」における「政治と文学」――プロレタリア文学における「政治」――
政治と文学――一九三〇年代の中国との対比を含むおぼえ書き――
二 墓碑銘の代わりに――葉山、岩藤、武田――そして高見
『海に生くる人々』解説
『セメント樽の中の手紙』案内
葉山嘉樹断想
岩藤雪夫試論『賃金奴隷宣言』をめぐって
武田麟太郎の見直しのために
高見順におけるおとし穴
三 プロレタリア文学研究瞥見――その自律を願いつつ――
戦後におけるプロレタリア文学研究の問題
プロレタリア文学・研究案内
プロレタリア文学・研究の現状
四 プロレタリア文学系列の諸雑誌――書誌的な解説――
『プロレタリア芸術』、『前衛』
『戦旗』
『ナップ』
『プロレタリア文化』『コップ』
後期『文芸戦線』『文戦』
『文化集団』
『文学評論』
『太鼓』
五 流れに抗して――おりおりの発言から――
素人のたわごと
「平和」と「民族」をめぐっての雑感
「ライフ・ワーク」と「雑事」
飢えと貧しさ
文学者の死と科学者の「復権」と
凡夫の妄分別の弁
『妄想』を想い起しながら
「転形期」の作家の足跡
『北京』の作者の再評価の周辺
六 付章
宮本百合子における「昭和一〇年代」――文芸評論を通して見た――
武田泰淳素描――その文学と戦争をめぐっての――
ロシア革命と日本のプロレタリア文学
編者あとがき
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