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滝口明祥著『太宰治ブームの系譜』


2016年6月3日 ひつじ書房刊 337頁 3400円+税

    
第一部 〈太宰治〉と戦後の十五年
 第一章 第一次太宰ブーム――一九四八年――
   倉庫に山積みになっていた『ヴィヨンの妻』
   入水から発見までの数日間
   愛人の日記を掲載した「週刊朝日」
   マイナー作家としての太宰治
   「からっぽ」であることの不安
 第二章 戦後の編集者たち
   戦後における執筆依頼増加の背景
   『斜陽』と新潮文庫版『晩年』
   「女類」と野平健一の結婚
   「アカハタ」の中の〈太宰治〉
   『人間失格』と筑摩書房
 第三章 戦後の若者たち
   三島由紀夫との邂逅
   「春の枯葉」の上演
   全学連の結成と宮本顕治
   出英利の死
   奥野健男の青春と石原慎太郎の登場
 第四章 第二次太宰ブーム――一九五五年――
   「戦後」の終わりと『太宰治全集』の刊行
   奥野健男『太宰治論』と「戦中派」の戦後
   「第三の新人」の登場
   怒れる若者たち
   同い年の作家・松本清張

第二部 『太宰治全集』の成立
 第一章 八雲書店版『太宰治全集』
   生前に出た全集
   『井伏鱒二選集』という企画
   死後の増補
   近代文庫版『太宰治全集』と津島美知子
 第二章 筑摩書房版『太宰治全集』
   文学全集の時代
   筑摩書房と個人全集
   ゾッキ本と文庫
   普及版全集の刊行
 第三章 検閲と本文
   二つの本文
   GHQ/SCAPによる検閲
   戦時下の検閲
   作者の意図と本文

第三部 高度経済成長のなかで
 第一章 〈太宰治〉と読者たち
   桜桃忌の変貌
   太宰治賞の設立
   教科書のなかの〈太宰治〉
   卒業論文の題材としての〈太宰治〉
   漱石と太宰 文体への注目
 第二章 第三次太宰ブーム――一九六七年前後――
   踏み荒らされる鷗外の墓
   吉永小百合と「斜陽のおもかげ」
   娘たちの邂逅
   山崎富栄イメージの変貌
   「無頼派」の再評価
 第三章 「からっぽ」な心をかかえて
   高度経済成長とアイデンティティ・クライシス
   「第三の新人」たちの一九六〇年代
   江藤淳の距離感
   青森県の共産党員たち
   太宰研究の始まり
   読書感想文のなかの「人間失格」

終章 その後の〈太宰治〉
   『太宰治全集』の変遷
   全集から文庫へ
   サブカルチャー? ポストモダン?
   没後五十周年の太宰ブーム
   様変わりするパッケージング
   生誕百周年から現在へ


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