■佐谷眞木人著
『民俗学・台湾・国際連盟　柳田國男と新渡戸稲造』■

はじめに　

第一章　台湾というフィールド
　１　日本最初の植民地
　２　分離主義と同化主義
　３　矢内原忠雄の台湾観　

第二章　「土俗学」から「地方学」へ
　１　「奇怪」な視点
　２　「人類館事件」と坪井正五郎
　３　「地方学」の提唱　

第三章　柳田、新渡戸と出会う
　１　「郷土会」の成立と性格
　２　「生蕃」と「山人」
　３　南洋へのまなざし　

第四章　ジュネーブ体験
　１　国際連盟委任統治委員
　２　エスペラント熱
　３　民族自決と原住民の文化保護　

第五章　挫折と訣別
　１　唐突な辞任
　２　関係は戻らず
　３　引き継がれたもの　

第六章　「一国民俗学」の意味
　１　帰国後の柳田と新しい学問
　２　「日本をつくる」ために
　３　言語とナショナリズム　

第七章　「常民」そして「郷土」
　１　「蝸牛考」から
　２　小田内通敏との対立
　３　文化・学問・政治性　

むすびに