■西田谷洋編『あまんきみこの童話を読む』■
2014年6月10日 一粒書房刊 112頁 1500円+税
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不可視を可視化すること――あまんきみこの童話を読む・序(西田谷洋)
Ⅰ 都会と自然「小さなお客さん」――都会と田舎の物語学(出口博菜・平手志歩)
「白いぼうし」――〈物語〉の失敗(田中菜々) 「きつねの写真」――擬態を暴く力(光山寛人) /
Ⅱ 名前と主体 「名前を見てちょうだい」――名前を巡る物語(中田汐美・新田祥子)
「きつねのお客さま」――偶発する主体/
横領される本心(松澤彩香) 「青い柿の実」――受動的な自己成型(西田谷洋)
「おにたのぼうし」――消尽することのアイデンティティ(守田琴美) /
Ⅲ 視線とメディア 「うさぎが空をなめました」――変容の過程(中村みずき)
「おかあさんの目」――容器と虚構(西田谷洋)
「すずかけ写真館」――移動する視線と語りの重層性(坂井柚香) /
Ⅳ 対話と共同体 「くもんこの話」――再来の幻想(近藤有香)
「すずおばあさんのハーモニカ」――相互理解の達成と困難――(河合文佳)
「ひつじ雲のむこうに」――メランコリーの危うさ(森本紗也乃) /
Ⅴ 戦争の記憶 「おはじきの木」――破壊されるユートピア(阿部眞緖)
「ちいちゃんのかげおくり」――重層的な二面性(鈴木晴香)
「雲」――救済の(不)可能性(舟橋恵美)
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